3年前、学校でも、部活でもない、もう一つの居場所を作りたくて。
バレーボールクラブを立ち上げた。
地域の子どもたちのために。
で、当然こう思うわけですよ。
「副業申請、出しとかなあかんな」
不正をしようとしてるわけじゃない。
むしろ逆で、ちゃんとルールに沿って動きたかった。
地域貢献活動として申請すれば、筋も通るはず——そう思って、校長に面談を申し込んだ。
校長室に乗り込んだ

緊張しながら、シンプルに伝えた。
「バレーボールクラブを立ち上げました。副業として申請したいのですが、手続きを教えていただけますか?」
返ってきた言葉が、これだ。
「前例がないから、わからない。」
…わからない?
「ダメ」でもない。「いい」でもない。
ただ、「わからない」。
次の言葉は…
「部活動じゃないから難しい。」
なるほどな、と思った。
学校が認定した部活じゃないから、申請の枠に当てはまらないということらしい。
でも待てよ。
だからこそ「副業」として正式に申請しようとしてるんちゃうの?
最終的に出てきた言葉は、
「教育委員会に掛け合ってみます。」
……そうですか。よろしくお願いします。
そういって、面談は終わった。
待った。ひたすら待った。
1週間。なにも来ない。
2週間。なにも来ない。
1ヶ月。なにも来ない。
さすがに気になって聞きに行った。
「あの件、どうなりましたか?」
返ってきたのは、なんとも歯切れの悪い返事。
追いかけるたびに、はぐらかされた。
そうこうしているうちに4月が来た。
…私の転勤が決まった。
副業申請の件は、そのままフェードアウトした。
却下されたわけでも、承認されたわけでもなく、ただ——**「なかったこと」**になった。
「前例がない」って最強のブロックだよな
これ、経験した人にはわかると思うんだけど。
「前例がない」って言葉、使い勝手が良すぎる。
ダメと言い切らなくていい。
でも前に進む道も示さなくていい。
誰も責任を取らなくていい。
全員がやり過ごせる、最強の一言なんですよ。
別に悪意があったとは思ってない。
校長だって、前例のないことをOKと言うリスクは負いたくないだろう。
教育委員会だって、前向きに動く義理はない。
でも——
ちゃんと申請しようとした人間が、結果的に**「うやむや」**で終わるのはどうなんだ、と思う。
教員の副業、こんなにも難しいのか
クラブ化が進めば、こういう指導者が今後も増えてくるはずだ。
部活の外でコーチをして、地域貢献をして、ちゃんと申請しようとした教員。
その申請を「前例がないからわからない」で止めて、なし崩しにする仕組みのまま、本当にいいのか。
転勤でうやむやになってしまったあの申請——今でもたまに思い出す。
あのとき、もっとしつこく追いかければよかったかな。
でも、あの空気の中でそれができたかどうか…正直自信はない。
同じような経験をした教員の方、いますかね?
まとめ
教員の副業申請…
まず、校長ブロックがかかる。それも見えざる手のブロックだ。
それを掻い潜った先に見えてくる景色…
それを未来に託したい。
ほら、やることは多く、やるしかねえ。

